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雑誌バイザシーにて「+湘南SPICE」を連載中の
技拓株式会社、白鳥ゆり子社長のエッセイ。
スローライフの楽しみ方は必見。

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TOWNY MYLIFEプロフィール

本物の湘南スタイルを提唱する注文住宅 技拓株式会社 代表取締役。主に、家づくりのソフト面となるライフスタイルの提案を担当。心が豊かになる暮らし方、湘南での楽しみ方をコラムやイベントを通して紹介している。ブログはこちら

vol.
048

いつかは緞通を

私が、「緞通」という物を知ったのは最近のことです。建築物として京町家に興味があり、町家に関する本やサイトを眺めるのが好きです。それらの写真を見ていると玄関や座敷に美しい文様の敷物が敷かれていることがあります。浅い知識の私は、京都の祇園祭山鉾巡行といえばペルシャやトルコの絨毯、ゴブラン織り、西陣織という考えから、その敷物もペルシャ絨毯だとばかり思っていました。ところが、織物と文様に興味を持ち出したことで、散々眺めていた写真は、中国由来の文様であることに気が付きました。それは、ペルシャから伝わりシルクロードを経て
中国に渡った絨毯「緞通」です。さらに中国から日本に渡り、日本で発展したものが日本三大緞通と言われる、佐賀の「鍋島緞通」大阪の「赤穂緞通」兵庫の「堺緞通」だと知りました。写真で見ていたのは、その鍋島緞通や赤穂緞通だったのです。

以前、明朝末期から清朝初期に宮廷に献上された、まぼろしのチャイニーズクラシカルラグの復興プロジェクトを手掛ける、倉敷市のMUNI CARPETに出会い、心奪われたことがあります。そのラグを実際に見て触れて、敷物の美しさに大変魅了されたのですが、日本の緞通は、その中国から伝わり独自の発展を遂げた絨毯でした。鍋島緞通に至っては、300年の時を超えてその伝統の技が今も残っていることに、衝撃すら感じています。

緞通は、私自身文様に興味をもつことで、新たに生まれた興味分野です。いつの日か、お気に入りの緞通を持つのが夢になっています。