湘南のフリーペーパー TOWNY タウニー
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雑誌バイザシーにて「+湘南SPICE」を連載中の
技拓株式会社、白鳥ゆり子社長のエッセイ。
スローライフの楽しみ方は必見。

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TOWNY MYLIFEプロフィール

本物の湘南スタイルを提唱する注文住宅 技拓株式会社 代表取締役。主に、家づくりのソフト面となるライフスタイルの提案を担当。心が豊かになる暮らし方、湘南での楽しみ方をコラムやイベントを通して紹介している。ブログはこちら

vol.
038

墨絵を暮らしに

下手ながらも、伯母の指導のもと絵を習い続けています。私が習っているのは、日本画の描法のひとつ「水墨画」です。伯母はいくつかの教室を持つ中で、水墨画の技法「付け立て」に関心を持つ人が減っていることが、悩みなのだとか。特に若い人に広がっていかないのだと。そこで、先日伯母がワークショップを開催する際に、お手伝いをすることになり、私はある提案をしてみました。

「日本画」「付け立て」「水墨画」と言うだけで、なんだかとても難しそうなイメージがしませんか?その初めの段階で感じる先入観を取り払うためにも、まずよりわかりやすく「墨絵」と表現してみるのはどうかと。そして、「ハガキに墨絵を描きましょう」
「お手紙に挿絵を描きましょう」ということから始めてみることで、日常に取り入れてもらえるのではないかと感じました。実際に自分自身が習っていて、墨絵の可能性は幅広いなと、常々実感しているからです。そこで、初めて習う側から教える側として、ご年配の方に描き方の指導を体験し、入り方次第ではまだまだ興味を持ち、芸術という堅苦しさではなく、気軽に暮らしの中で楽しんでもらえる可能性を感じました。

今般、日本の様々な伝統に携わる方々から、時代性に合わせて生活の中に取り入れてもらいづらいのだと聞きます。メディアだけでなく実際に身近な人からも、どうしたら今の人達に良さを伝えられるかという苦悩を聞きます。美術だけでなく芸能、技術、文化、食材といったあらゆるジャンルの中で、大変苦労をされているよう。私はそれらに魅力を感じ、少なからずとも関わりたい者として、暮らしに馴染み、次の世代までそれらの良さを残していかれる、そんなお手伝いができないものかと、伯母の傍らで模索を始めているところです。