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雑誌バイザシーにて「+湘南SPICE」を連載中の
技拓株式会社、白鳥ゆり子社長のエッセイ。
スローライフの楽しみ方は必見。

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TOWNY MYLIFEプロフィール

本物の湘南スタイルを提唱する注文住宅 技拓株式会社 代表取締役。主に、家づくりのソフト面となるライフスタイルの提案を担当。心が豊かになる暮らし方、湘南での楽しみ方をコラムやイベントを通して紹介している。ブログはこちら

vol.
054

町内の変化を知る

 ゴミ出しの変化について気が付いたのは、数か月前からだろうか。うちの町内会は、月係りと日係りがあり、それぞれの係りがゴミ問題について解決しなければならない。そんな中で、指定ゴミ袋も使わない無分別ゴミが突如現れた。住民は当然、町内以外の人が持ち込んだゴミと判断し、警告を掲示する。しかしその無分別のゴミが誰の仕業かわからない。初めのうちは、何故この規律ある町内でこんなことが突然起きるのか不思議だった。「市外から引っ越してきた人がいたかな?」など思いを巡らしてもみた。その酷いゴミの出し方に、住民も困った顔をしている。

 しかし、ふと思った。ここは高齢者が多い山の手の住宅街。例えばご高齢の奥様が先立たれたとする。今まで家事を任せきりにされていたご主人が、近隣にも聞けずわからないまま出しているとしたら。または一人暮らしになった高齢者で、すでに認知症の症状が出ているとしたら。古い住宅街ゆえに、高齢者が多く住む地域。今まで出来ていたことが、突然出来なくなってしまうこともあるのではないか。そんな風に思えてきた。

 最近多いと聞くゴミ屋敷も、色々な問題が潜んでいるのだそう。もともとは普通の生活をしていた人が、ある原因によりセフルネグレクトに陥り、社会とのかかわりを絶つことが背景にあるとも聞く。町内会は、ゴミ出し違反者にとかく厳しくなりがち。でもその背景に、認知症発症や、町内ルールをご存じなかった男性が地域とコミュニケーション出来ずにいる、という理由も潜んでいるのではないかと思うと、これから超高齢化社会となる日本において、改めて町内会の意味や役割を見直す時期なのかもしれない。