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雑誌バイザシーにて「+湘南SPICE」を連載中の
技拓株式会社、白鳥ゆり子社長のエッセイ。
スローライフの楽しみ方は必見。

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TOWNY MYLIFEプロフィール

本物の湘南スタイルを提唱する注文住宅 技拓株式会社 代表取締役。主に、家づくりのソフト面となるライフスタイルの提案を担当。心が豊かになる暮らし方、湘南での楽しみ方をコラムやイベントを通して紹介している。ブログはこちら

vol.
060

街並みの僅かな変化

 家の近所の話です。

 前々から、レストランとして利用されていた趣のある建物が、数か月前に貸店舗として空き家になった。しばらくの間、テナントが入らない状態で、従業員が丁寧に手入れしていた正面の植栽は、やがて伸び放題に。それだけでも、なんとなく街並みが冴えなくなったと感じながらも、前を素通りする日々。

 この辺りは、街中でもないですし、緑も多く、周辺のレストランやケーキ屋さん、お花屋さんや商店など、それぞれがこの環境に溶け込み、この地域らしいムードを作り上げていた。もちろんその建物も、その役割を担っていたわけだ。
 そこに新しく入ったテナント。何がくるかは特に問題ではなく、道路に面する大きな窓ガラス一面に、ド派手なお店の広告プリン。看板、色使い、写真、イラスト。それらがこの地域の雰囲気を一変させたことは言うまでもない。
 目に飛び込むような色使い、キャラクターの大きなイラストに、目を奪われ二度見したと、人々が話題にしてるのを耳にして、こうして街並みというのは、建造物そのものだけでなくても、変化をもたらしていくのだなと、改めて感じた。そしてそのうちに慣れていってしまうのも、また人間なのだ。

 どんな店舗が入るかはあまり問題ではない。その地域に、ニーズがあれば残るだろうし、合わなければまた変わるだけの事。でも、大手チェーン店となると、地域ごとに内装などを変更するのは難しいのかもしれないが、もう少し配慮が出来なかったのかな?この趣のある建物の価値は、どう捉えていたんだろう?そんなことばかりが頭に浮かび、街並みとは、僅かに変わりながら壊れていくかと、寂しさを感じるのでした。