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TOWNY 茅ヶ崎版 ホームへ > MY LIFE > 「猫の能力と感情」

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雑誌バイザシーにて「+湘南SPICE」を連載中の
技拓株式会社、白鳥ゆり子社長のエッセイ。
スローライフの楽しみ方は必見。

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TOWNY MYLIFEプロフィール

本物の湘南スタイルを提唱する注文住宅 技拓株式会社 代表取締役。主に、家づくりのソフト面となるライフスタイルの提案を担当。心が豊かになる暮らし方、湘南での楽しみ方をコラムやイベントを通して紹介している。ブログはこちら

vol.
081

「猫の能力と感情」

今の家に引っ越しをして、半年。前の家で、長年世話をしていた野良猫のゾルバを連れて行こうと頑張ったが、ついに叶わなかった。4年ほどお山食堂として、朝晩の食事の面倒をみてきたが、ヒトに懐くことはなく、結局触らせてもくれなかった。そんなわけで、お別れをせざるを得なかった。ただ、同じ町内での引っ越しで、あわよくば見つけてくれればと願いを込めえて。
2か月ほど前に、犬の散歩道でゾルバを見かけた。道路を挟んだ、別の山側分譲地での発見だった。前の家に現在住んでいる方に、引っ越して2か月も経たないうちに、来なくなったと聞いていた。その方も面倒を見てくれていたのに、何故行かなくなり、何故テリトリーから出たのだろう?ひょっとして、我が家を探しているのだろうか?猫はそこまでの感情を持っているのだろうか?そんなことを思いながら、散歩の度に名前を呼んでみたり、我が家からも呼んでもみた。
すると、先日のこと。夜中に犬が吠えるので、窓の外をみるとゾルバが座っているではないか。あまりの驚きに、私は大声をだしてしまったので、犬が更に吠えてしまい、窓を開けて声をかけ食事を出すこともできないまま、その場を去ってしまった。ゾルバは、私に気づいただろうか。我が家を突き止めたのだろうか。たまたま通りかかっただけなのだろうか。猫には、どのくらいの能力と感情があるのだろう。何年も共に過ごした人がいなくなったことを、どう感じていたのだろう。我々を探す旅にでたのだろうか。それとも偶然の出来事だったのだろうか。
あれからまだ、ゾルバの姿は見ていない。
古巣と認識して、また我が家で食事をしてくれたらどんなに嬉しいか。いつか我が家の猫になってほしいと、日々念を送り続けて、今日も「お山食堂」を開店してみようと思う。